血の抗争

 梨の徒長枝の処理をし続けている。落ちた枝を集めて燃やしていたのだが、量が多くなると上に張ってある番線(針金)に炎が届いてしまう。勿論、金属の酸化を促進するためこれは好ましくない。トタンを上にかぶせて炎が上がらないようにして焼いていたのだが、そうすると煙が大量に発生する。夕暮れになると、喉が痛くなり声が魅力的なバリトンになる。木を燃やした煙にひどく有害なダイオキシンが含まれると言う話が真実なら、肺がん決定であろう。近所に家はないし、好きでやっているのだからまあ仕方がない。

 それにしても、チビチビ燃やすのでは仕事が進まない。煙を出さずにきちんと燃やすために、山のクリ畑へ運ぶことにした。まず運搬車で落ちた枝を拾い、これを軽トラに積み替える。山に運んで下ろすのだが、枝が絡み合って疲れることこの上ない。昨日5往復、今日は4往復した。今日の軽トラの走行距離は30Km、まだまだ、先は長い。

 2日程、このブログがおかしかった。I 先生に問い合わせようと思ったが、あまりに騒ぐのもみっともないと思い我慢していたら、今日復旧した。ということは、I 先生は元気らしい。このブログで使っているドメインといって良いのかな、ok-japan.comの部分は O 先生がまだ費用を負担しているのかな。余りにお任せ過ぎかなと少しは反省している。昨年消えてしまった「アブシジン酸の総合的理解に向けて」という部分が9割程復活した。アミノ酸配列の比較から植物の進化を議論した部分だけが、もう少し残っている。このあたりは再度KEGGのデータを見直しているため、極度の睡眠不足と眼精疲労の原因になっている。この歳で昼間は肉体労働をしながら寝るのは毎日午前2時を過ぎている。

 いますごく迷っている。ブログで学問的な部分だけをどこかの商用サイトで公開しようかなと考えているわけだ。ある程度まとまったところでe-Pubつまりネット出版を考え始めたのが原因である。でも、紙媒体での出版のほうが魅力的であることは間違いない。この感覚がそもそも古いと云われればそうかもしれないが。

 少しはましなことを書きたい。11日のニューズウィークに過激な記事が載っていた。「地球温暖化で鳥類「血の抗争」が始まった──敵を殺し脳を食べる行動も」という記事である。内容については以下を参照して欲しいのだが、 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/01/post-11530.php どう考えても表現が過激で過激である。さらに、地球温暖化で血の抗争が激化すると書いているが、現実は「争いが激化するのは寒い春」であるとも書いてある。そして、「現時点で争いの増加は種の生息数に影響するほどではないが、将来的には「異種間の競争がより激しくなるかもしれない」と研究者たちは結んでいる。」という結論に至っては、何を言いたいのか分からない。もう少しロジカルな文にしてくれないと、頭に入らない。

 それよりも、鳥類は恐竜の子孫であることを前提に考えれば、彼らが殺し合いをしていることに違和感はない。ワシやタカ、フクロウやカワセミなどを初めとして、肉食の小鳥はいくらでもいる。スズメやニワトリであってもバッタの足をもいで、ミミズを引っ張り出して食べているではないか。彼らは、我々が思う程平和的な生き物ではない。美しく聞こえる囀りは、縄張りを主張するためのものである。昨日、傷ついたカササギをカラスの群れが取り囲み、突き回していた。多分殺して食べたに違いない。山のクリ畑に行く道の脇に、時々イノシシの骨を捨てる人がいるのだが、集まってくるカラスの数といったら半端ではない。その時のカラスの顔は凶暴そのものである。